ICTによる情報保護
川原 稔・佐々木 隆志(総合情報メディアセンター)

情報通信システムを研究テーマとして掲げているが、そのようなICT(情報通信技術)を、視覚の障がいにより視覚から得られるべき情報が欠落した部分に対して、他の手段を用いて情報を伝達するような情報保障に関する研究を行っている。

遠隔介助を行うために、障がい者が携行するモバイルデバイスが取得する映像などの環境情報を、地域無線ネットワークを介して遠隔介助者に伝え、バーチャルリアリティ等を用いて障がい者の周辺状況を体感させて、音声などの視覚以外の方法により情報を与える。そのためには、両者を接続するネットワークは、遠隔介助に最適化された通信品質を有する必要があり、それらを実現する方法に関して研究を行っている。また、視覚障がい者がパソコンを使用する際に、アクセシビリティだけでなくユーザビリティを高めるために、簡易型の視覚特性計測キットの開発や、計測情報に基づく最適化、視覚特性と生体機能との関係について情報保証の一環として研究している。


 [ キーワード ]   情報保護  視覚障がい  地域ネットワーク  通信品質  アクセシビリティ  ユーザビリティ