senshu  /  ippan
 space

高校生からの質問

愛媛大学工学部情報工学科では、高校生の皆様から、色々の質問をいただいています。それらのいくつかの質問について、情報工学科からのお答えを掲載します。なお、質問をいただく場合は、お名前や在学高校名その他をお書き頂いていますが、本Webでは、それらの個人情報は表に示さないままにします。

 

「高校の勉強と大学の勉強では、どのような違いがあるのですか?簡単に教えてください。」 

「各大学に情報工学科がありますが、愛媛大学の情報工学科の特色はどんなところにありますか?」

「大学生になるとアルバイトが自由だと聞いていますが、情報工学科の大学生は、どのようなアルバイトをしていますか?」

「大学生は就活で忙しいと聞いています。愛媛大学情報工学科に進学できますと、卒業後の就職はどういう風になるのでしょうか?」

「高校の先生が、大学の工学部は6年制的なので、大学院に進学する必要があるよと教えて下さいました。4年生で卒業せずに全員大学院に進むのでしょうか?」

「私は女子ですが、工学部情報工学科では、卒業後の就職等の進路も女子には問題はないのでしょうか?」

「理学部か工学部に進学したいのですが、卒業後等はどう違うのでしょうか?特に、情報系に関して教えてください。」

「どのような資格が取れますか?」

「プログラミング言語はどんなものを教えていますか?」

 

Q.高校の勉強と大学の勉強では、どのような違いがあるのですか?簡単に教えてください。

A.一言でいいますと、結果がわかっていることを「学ぶ」のが高校までの勉強で、結果がわからないことに対して、どうすれば明確な結果を得るようにできるかという「問題設定」と、設定された問題に対して、どのような方法で結果を導くのかの「問題解決」をすることを目指すのが、大学での勉強です。ただし、うまく問題設定を行い、有効に問題解決をするためには、今までに人類が培ってきた多くの事項を学び理解することが必須です。このような意味で、高校での勉強も非常に重要です。この基礎がしっかりしていますと、大学の勉強は、とても楽しく有意義なものになるでしょう。君の頑張りに期待します。

 

Q.各大学に情報工学科がありますが、愛媛大学の情報工学科の特色はどんなところにありますか?

A.正直なことを申しますと、愛媛大学工学部情報工学科は、一部の超難関大学ほどは入学が困難ではありません。といって、高校時代の基礎学力が不足していると入学できる大学でもありません。むしろ、高校時代に、受験勉強や偏差値教育に飽き飽きしながらも、豊かな才能と個性を持った人たちが入学してきて、大学生活を楽しみながら未来に大きく羽ばたいてもらうことが可能です。教員もそのことを十分に理解して、学生の秘めた能力をいかに見つけて開花させるかに努力しています。実際に卒業生にも、情報系企業で頑張っている人たちや、国内外の超有名大学出身者以上に研究分野で頑張る人たちもおられますし、大学院進学者では、外国で開催される専門分野の国際会議や研究集会で、成果を発表して注目される人たちも出ています。そういう夢にチャレンジできる場が愛媛大学の情報工学科です。

 

Q.大学生になるとアルバイトが自由だと聞いていますが、情報工学科の大学生は、どのようなアルバイトをしていますか?

A.たしかにどこの大学でも多くの学生がアルバイトをしています。ただ、本当のことをいいますと、学生の本務である勉強に差し支えない範囲にとどめてほしいと思っています。そういう中で、愛媛大学情報工学科に教授としておられた先生が、定年でご退職後に、大学のすぐ近くで情報系のベンチャー企業を設立されました。ここでは、情報系の大学院生や学生を戦力として、色々の業務を展開しておられます。こういう企業ですと、学生の状況や情報工学科の講義の内容等を熟知されながらアルバイトとして情報系学生に門戸を広げておられますので、安心してアルバイトに励めるでしょう。その先生(現在は社長さん)のお話ですと、このような企業を持つ国立大学法人は愛媛大学だけだとのことです。

 

Q.大学生は就活で忙しいと聞いています。愛媛大学情報工学科に進学できますと、卒業後の就職はどういう風になるのでしょうか?

A.情報工学科に限らず、大学の工学部は、社会の工学技術の発展に寄与できる人材育成を目的として設立されてきました。社会の発展が工業化時代に続いて、情報化社会に至る時代に、そのための人材育成を目的としたのが情報工学科です。その意味で、本来は、情報社会が要求する人材を情報工学科の卒業生がまかなうようになればいいわけです。このことから、現在でも多くの学生は、超大手企業から地域の優秀な情報系企業に至るまで、大学からの推薦によって、一般の就活よりははるかに楽に就職に結びつけ得る「推薦制度」によって、希望の企業に就職して頑張っています。まだ、私たちの努力も不十分なので、全卒業生を推薦制度で企業に送り込めるまでの「推薦枠」を各企業からいただいていませんが、この枠を全卒業生の数まで拡大できれば、情報工学科の学生は、在学中は勉強に専念すればよいという、素晴らしい環境が実現できると思っています。期待してください。

 

Q.高校の先生が、大学の工学部は6年制的なので、大学院に進学する必要があるよと教えて下さいました。4年生で卒業せずに全員大学院に進むのでしょうか?

A.たしかに工学部でも学ぶことが多くなっていますので、4年間ではまだまだ情報分野の全貌を理解しにくくなっています。その意味で、大学院博士前期課程の2年間を勉強して、修士(工学)の学位を取得する学生が全国的に増加しています。これは、愛媛大学でも同様です。大企業等への就職時には、博士前期課程修了者がはるかに有利になりますし、専門的分野の状況も理解できますので、大学院の博士前期課程への進学は、可能であれば考えていただくといいと思います。ただ、愛媛大学工学部情報工学科の場合は、学部の学生定員80人に対して、大学院の博士前期課程での定員は30人ですので、学部時代の勉強が重要になります。定員の半数程度は、学部時代の成績上位者が推薦入試で合格できる仕組みになっています。

 

Q.私は女子ですが、工学部情報工学科では、卒業後の就職等の進路も女子には問題はないのでしょうか?

A.結論からいいますと、全く問題ありませんし大歓迎です。昔は、工学部といいますと、力仕事やあらっぽい作業現場等を連想しましたが、最近では、工学部全体もずっと洗練されてきましたし、特に情報工学科ともなりますと、重いものを持つといってもコンピュータくらいです。現在はおりませんが、以前には女性教員も頑張っていましたし、女子学生が成績最優秀学生になったことも何回かあります。就職時にも、ごくごく特殊な分野(夜間作業を主とするところや、きつい肉体労働を要求するところ)以外は、男女差別は一切ありません。是非、優秀な女性に進学してもらってと期待しています。

 

Q.理学部か工学部に進学したいのですが、卒業後等はどう違うのでしょうか?特に、情報系に関して教えてください。

A.多くの高校生の皆さんにとっては、理学部と工学部の違いは分かりにくいでしょうね。あっさりいいますと、数学や物理や化学、生物、地質等の学問をより深めて学ぶのが理学部で、それらの「現実社会への応用」を考えるのが工学部です。世の中の発展は、この両者がうまく連携するといいのです。例えば、最近ニュースになりましたヒッグス粒子の予言や発見の可能性は、あくまで理学(物理)の世界の話です。それらは宇宙の解明や人類の存在に意味を持つでしょうし、科学としてとても重要なことです。ただ、あの粒子を発見しようと使われている巨大加速器は、工学的貢献が無ければ無理です。また、そのための大量の写真の処理(写真そのものもですが)には工学がふんだんに使われています。基礎と応用の二つは、社会の発展には不可欠です。ただし、向かう方向は全くと言っていいほど違っています。情報工学科では、応用するための原点として、数学や物理等の理学的知識をさっと学習してから、その社会的応用を考えます。当然、卒業後の進路も、理学部系ですと研究者主体になるでしょうが、工学部の場合は、応用分野の研究者以上に社会的要求が強いのは、いわゆる「技術者」です。技術者なしには、世の中は進歩しないからです。

 

Q.どのような資格が取れますか?

A.教員免許のための講義を選択して履修すれば、教科「情報」の教育職員免許状(高等学校教諭一種免許状)が所得できます。また専修コース卒業生は技術士捕になれます(一般コース卒業生は技術士捕になるための試験の一部が免除されます)。

 

Q.プログラミング言語はどんなものを教えていますか?

A.1年生で関数型言語Scheme, 手続き型言語Cの基礎を学びます。2年生でCを使って実験や演習を行います。3年生でJavaでオブジェクト指向、Javascript, PHPなどでWebアプリを学ぶ講義・実験科目があります。4年生では各研究室に配属されて卒論研究を行います。それ以外の言語は学んだ基礎を応用して研究室や個人で勉強しています。